御本尊
観自在菩薩
観自在菩薩は、一般的に観音さまと呼ばれています。観音さまには、観音菩薩、観世音菩薩、救世菩薩などの呼びかたもあります。観音さまの種類も聖観音、十一面観音、千手観音、馬頭観音、如意輪観音、准胝観音と呼ばれる六観音、また、不空羂索観音や白衣観音、楊柳観音も観音さまとして親しまれています。
祖霊宗で御本尊を観自在菩薩とするのは、般若心経の冒頭に登場する観音さまであることが理由です。ちなみに般若心経は、摩訶般若波羅蜜大明咒經(鳩摩羅什訳)が現存中最古の漢訳とされ、読誦用としては玄奘三蔵訳の般若心経が知られています。
観音さまは、妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五(通称:観音経)や延命十句観音経の経典でも知られていて、
ご真言「おん あろりきゃ そわか」を八葉印とともにとなえます。
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八葉印(六字文殊印・青蓮華印の指頭をやや広げます)
宗旨
祖霊を祀る
祖霊宗では祖霊を祀ることを宗旨とします。祖霊の祀り方は、ご先祖さまが過去から尊重してきた方法、宗派、宗教を採用いただくことを推奨しています。大事なことは心でご先祖さまに、日々、手を合わせることで、その方法ではありません。また特別な時期や場所にこだわるものでもありません。行住座臥の中で祖霊に手を合わせ心で祖霊を祀ることは自らと自らの子孫への祈りにも通じています。
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祖霊宗では御先祖様を祀るため家系図作成もお手伝いさせていただきます。
守護神
稲荷大明神
春姫大明神
祖霊宗では、ご先祖さまはもちろん、ご先祖さま自身も大いなる宇宙の意思の加護を受けて人間として生かされている、生かされてきたと感じています。つまり、先祖代々、同じように大いなる宇宙の意思の加護を受けていることになります。祖霊宗では、稲荷大明神、春姫大明神を大いなる宇宙の意思の守護神としています。また、不思議な白蛇様の御縁も御座います。
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白蛇様との不思議な御縁もありました。
加行内容
虚無僧禅
日常生活で事に仕えること(仕事)、そして禅定の2つを虚無僧禅と祖霊宗では定義しています。昔、虚無僧は半僧半俗の位置付けであったことから、仕事と禅定の両立させていました。祖霊宗では、虚無僧禅の作務を
日々の加行としています。
陀羅尼祈祷、護摩祈祷
布斗麻邇(言霊、真言)念法加持祈祷、不動金縛り法、不動護摩法、他
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祈願祈祷・加持祈祷は陰徳として加行させていただきます。
日常作務
半僧半俗
修験道と仏法僧の修法を持って日々の加行を務め、与えられた現実の生命を全うするために日々の生活と現世利益を尊重することも日常の作務としています。

行住座臥が加行であり日常生活です。
公式種別
単立宗教団体
単立宗教として他団体と相互協力することがあっても営利を享受することはありません。単立であるが故に組織的な制約は一切なく祖霊を祀ることを純粋に本願としています。また檀家を持たず宗派を問わないことから広く祈願祈祷・加持祈祷しており無縁仏を祀り供養することも宗旨陰徳としています。檀家を持たないこと、信者を募らないこと、来るものは拒まず去るものは追わず、喫茶去の接心とともに、収入の糧は虚無僧禅と呼ばれる半僧半俗の立場を採用し自ら事に仕えて収入源としています。
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約40カ国以上を渡航、各宗派の教会、寺院と交流を持った結果、感謝と依存しない心を学びました。祖霊宗が単立宗教団体の道を選択した所以です。つまり喫茶去で良いのです。
団体名称および主宰
団体名称
民間信仰 祖霊宗 真言呪 修験道派
主 宰:空 亨
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秘仏「観自在菩薩像」(平安〜鎌倉時代)
祖霊宗の御本尊である観自在菩薩は鋳造(
粘土で作った原型と蝋を用い溶かした金属を流し込む技法)によって作られ、平安時代の末期から鎌倉時代に大輪田泊へ来日したと伝えられています。歴史の中で秘仏として保存されてきた
「観自在菩薩像」を、空亨が
修験道の加行中に道教の老師から伝法灌頂とともに譲り受けました。